■ A−DIC3分間クッキング
 この文章では、チョー簡単なA−DICの作り方を説明します。
 ● 1分目:やりたいことを決めよう。

 好きな漫画を一冊思い浮かべてください
 (もちろん小説でもアニメでもオリジナル設定でも歴史地域でも構いません)。 
 A−DIC○○は、Aの魔法陣で、その○○のワールドを遊べるようにするための追加パートです。
 
 例:筆者は料理漫画が好きです。A−DIC料理バトルを作ろうと考えます。

 ● 2分目:楽をしよう。

  Aの魔法陣というゲームは面白い構造を持っています。
  簡単に言うとレゴブロックみたいなもので、ルールがブロック単位になっていて、
  取捨選択が簡単にできる上、組み合わせ次第で、全然別の形にすることもできるのです。
 
  A−DICも重要なブロックであり、また、A−DIC自体も、幾つかのブロックになっています。
 
  何が言いたいかというと。
 
 ○全部のブロックを、わざわざ使うこともない。
 ○あるブロックは、わざわざ作ることはない。

 
  ……という2点です。
 
  さて、A−DIC料理バトルにおいて、必要なブロックは何でしょう?
  ルールブックに収録されているA−DICファンタジーを分析してみましょう。
 0.A−DIC名(A−DICファンタジー等)
 1.原型
  1−1.原成功要素
  1−2.設定ボックス
 2.世界設定紹介
 3.追加ルール、データ(絶技、買い物、モンスター、罠等)
 4.成長ルール
  おおざっぱに分ければ、上記の5つのブロックになります。
 
  さて、A−DIC料理バトルを作る場合、必須なのは何番で、どこから手をつければいいでしょうか?
 
 (しばらく考えてみてください)
 
  実は、0番だけです。
  Aの魔法陣で、料理バトルをする一番簡単な方法は、「A−DIC料理バトル」を名乗り、
  あとは全部「A−DIC日常編」をそのまま使うことです。以上。
 
  え? 手抜きだ?
 
  いや、Aマホを回したSDなら、わかると思いますが、「A−DIC料理バトル」は普通に日常編ルールで可能です。
  だから、「面倒くさかったら、何一つ作らなくていいのです」(注1)
 
 ○あるブロックは、わざわざ作ることはない。
 
  これを忘れないようにしてください。
 
  A−DICの目的は、プレイヤーとSDで、そのワールドを共有することです。
  「料理バトル」と言われて、なんとなく想像がつくなら、それ以外のブロックは必要ないわけです。
 
  ま、しかし、さすがにそれだけだと悲しいので、もうちょっと作ってみることにしましょうか。
   1.原型
  1−1.原成功要素。
  まずは、ここに手を入れます。追加原型は、「料理人」です
 
  料理バトル漫画を細かく考えてゆくと、「びっくり審査委員」や「蘊蓄解説役」なども思い浮かびます。
  このへんも作ってもいいですが、まぁ最初から全部作ることはありません。
  とりあえずそういうキャラは「一般人」の原型をそのまま使って、それ系の成功要素を盛り込めばいいでしょう。
 
  さて「料理人」の原成功要素として考えられるのは、「調理」でしょう。これを日常編の原型に組み込みます。
 原型:料理人
 原成功要素:
  ・顔・外見2
  ・言葉遣い2
  ・体格1
  ・調理3
  ・持ち物・食材2
 ……というところでしょうか。
 さて、ここから、設定ボックス、世界設定、と、作ってもいいのですが……。

 ● 3分目:遊んでみよう。

  遊ぶだけなら、これだけで充分です。
 
 ○全部のブロックを、わざわざ使うこともない。
 
  設定ボックスなどを作ってもいいのですが、作らなくても遊べそうなら作らなくて良いのです。
 
  あとは適当なM*と抽出条件を決めましょう。
 
 M*:活火山の火口に架け渡された綱の上で、料理勝負に勝つ。
 抽出条件は、料理人の場合、調理能力、平衡感覚に関するもの。
 
  なんてのはどうでしょう?(注2)
 
  さてさて、ここまで文章で書いたので読むのに3分以上かかっちゃったかもしれませんが。
  実際のところ、頭の中の流れは。
 
 1.A−DIC料理バトルをやろう!
 2.A−DIC日常ベースで、原成功要素に「調理」を入れるか。
 3.さぁミッション決めてセッションだ!

 
  これだけです。
  慣れれば三分で出来ます。いやほんと。
 例2:
 A−DIC:残酷時代劇

 ・原成功要素
 「死狂ヒ」命を捨てる覚悟の対象。
 「伊達」外見上の特徴。作成したばかりのキャラはブランク推奨。
 
 追加ルール:「手負いのほうが強いんだ!」
  ターンごとに根源力が成長する。
  根源力の成長は、前回、停止した成功要素の数による。
 例3:
 A−DIC:デトロイト・メタル・シティ

 ・原成功要素
 「伝説」:キャラにまつわる評判。
 「スタイル」:キャラの外見やライフスタイル
 「コンプレックス」:抱える鬱屈など。
 
 解説:根岸がクラウザーさんになる時は、タイムアウトで、成功要素を入れ替えているのだ。
  この「思いついたことが3分で試せる」が重要で、
  A−DICを作るのに時間をかけてセッションができないとなると本末転倒ですし、
  細かい部分は、事前に作り込むよりも、遊んでる内に、見えてくることが多いものです。
  だったら、A−DIC製作に時間をかけるより、何度も遊んでテストをしたほうが、面白くなると言う理屈です。
  A−DICがシンプルであれば、読むほうの負担も減りますしね。
 
  プレイして、面白いキャラクターや設定が貯まってきたら、改めてそれらをまとめて、
  設定ボックスやデータとして再実装していけば、それはよりふくらみのあるA−DICとなるでしょう。

 ● 4分目:応用編

  上記、A−DIC料理バトルは、A−DIC日常編をベースとしましたが、
  同様に、ファンタジーっぽいものをやりたかったら、A−DICファンタジーをベースにすればいいわけです。
 
  さて、A−DICは、プレイヤーとSDで、あるワールドをプレイするためにあるものです。
  通常の「現代日本」や、その延長であれば、世界設定やキャラ設定は必要最小限にできますが、
  そこから遠くなればなるほど、そうしたものが重要になってきます。
  モデルがある設定(原作や、史実等)であれば、それを参考文献としてマウントするのが良いでしょう。
  オリジナル設定の場合は、設定ボックスが重要になります。
  その世界で、どんなキャラがいて、どんなことができるのかを共有するためです。
 
  以上、長くなりましたが、楽しいA−DIC&Aマホライフを送られることを願って。
  注1:
  A−DIC日常編の名前を「A−DIC料理バトル」と変えることで、そのままプレイができる。
  不思議な話ですが本当です。
 
  なぜそうなるかと言いますと、「A−DIC料理バトル」だよ! と宣言した時点で、
  プレイヤーは、料理バトルを前提とした成功要素を取りはじめるからです。
  「能力・技能」では、「包丁さばき」や「フレンチの心得」が入り、「犬の散歩」を取る人は減るでしょう。
  また「料理がうまい」を登録しようとすれば万能判定が立つでしょう。
 
  A−DIC日常編に、芝村さん言うところの「ズーム」をかけた存在が、A−DIC料理バトル、と、なるわけです。
 
  ここではA−DIC日常編の一部を限定して、A−DIC料理バトルというのを抽出する、
  という作業が実際には行われているのですが、この作業はプレイヤーとSDが自然に行えるので、
  追加ルールの類は必要ないというわけです。
 
  逆に言うと、A−DICの名前だけで、簡単に処理できない場合は、もっと細かな世界設定や、
  キャラクター設定ボックスが必要になる、というわけです。
  注2:
  もちろん料理バトルと言っても、様々なパターンがあるわけで、
  実際にはプレイヤーとSDですりあわせる必要があります。
  「美味しんぼ」と 「包丁人味平」では、ずいぶん差があるわけです。
  ま、そのへんは、必要充分な範囲で拡張していきましょう。
 
 「文書作成 海法さん」
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