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小笠原秘宝館ss
日時: 2007/12/16 19:01
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワアームズ商藩国

 依頼者名:高原鋼一郎@キノウツン藩国
イベント:4/29 エステル・アララ卓2日目のアララ・クランとエステル
イベントログ:http://ogasawaralog.web.fc2.com/arara-esuteru2.html
注文制作物:イラストとSSをお願いします。
指名製作者:
イラスト:静@無名騎士藩国さん、まき@鍋の国さん、阿部火深@FVBさん
SS:猫屋敷 兄猫@ナニワアームズ商藩国さん 青狸@キノウツン藩国さん
へぽGS@フィーブル藩国さん
でお願いします。
要点:アララ・クラン エステル 
イラストの場面としては
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アララ(先生) :取りあえず今日は、あの浮かんでいる船(夜明けの船)までいって、ミズキ・ミズヤをさらいます。
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から
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アララ(先生) :いくわよ! 野郎ども! ちょっとくらい若いからって! いい気になってる女に! むくいを! むくいを!
------------------------------------------------------------------------
あたりまででお願いします。
もし書きにくい場合は普通に水着を着ている絵だけで構いません。

SSの場面や尺は書きやすいように書いていただければOKです
連絡場所: 藩国掲示板でお願いします。
その他:えーと…水着姿が見たいんです。それだけです。すいません
SSは笑える方向で仕立てていただければOKです…

との事。
受注いたしました。よろしくお願いいたします。(ぺこり)

※登場人物 紹介<敬称略>
○アララ・クラン(先生役)
ゲーム式神の城2の第1ステージのBOSS敵さん。
浅黄色?っぽい長い髪の美女。
名セリフ
「おねーさんの服の下がどうなってるか、知りたい?」
とか聞いてくる。
この言葉に赤面した男性プレイヤーは多いハズだ!

○エステル(後輩役)
ゲーム&アニメ絢爛舞踏祭に登場する。
おかっぱな髪型に髪飾り。
見た目は少女ながら年齢は100歳を超える。
女ばかりの宇宙海賊(?)第3異星人と呼ばれる宇宙人さんである。
割と世間知らず。(宇宙人さんだからねぇ…)

○高原鋼一郎@キノウツン藩国さん
今回の依頼人さま。
○庄津K太郎@キノウツン藩国さん
○神室想真@紅葉国さん
○辻斬燕丸@芥辺境藩国さん
○那限逢真@芥辺境藩国さん
○メビウス@海法よけ藩国さん
○月空@になし藩国さん
○虎さん@詩歌藩国さん(寅山さん?)
○よんた@よんた藩国さん
○雅戌@玄霧藩国さん
メンテ

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萩野むつき様へのss(1時間目) ( No.8 )
日時: 2007/12/11 00:26
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワ

※注意※
こちらは他の方が受注されてしまったのでお蔵入りのssであります。
途中まで書いてしまってたので、とりあえず残しておくの心…ただそれだけ〜。



1人の少女が海岸に座っている。
先ほどから落ち着きなく体を揺らしている少女。
どうやら誰かと待ち合わせをしているようだ。
ふと、両手を胸に当てた。

 ドキドキ、ドキドキドキ…

動悸が速い。胸から心臓が飛び出しそうである。
 萩野むつき:「落ち着けー、落ち着けー、深呼吸深呼吸…。」
すっすっはー!すっすっはー!と深呼吸する彼女の視界に何かがよぎった。
ゆったりとしたスピードで歩いてくる男の姿。
金色の髪をオールバックにした背の高い男、カール・T・ドランジである。
待ち人の姿を見た瞬間、彼女は走り出していた。ダッシュで駆け寄る。
 萩野むつき:「こんにちは!(ダッシュで近寄ります)」
 ドランジ:「ああ、むつきくん」
 萩野むつき:「今回もどうぞよろしくおねがいします。」
ぺこりっと勢い良く頭を下げる萩野むつき。元気がいい。
思わず、ドランジは笑った。

 萩野むつき:「国のおまつりから、少したちましたが、あの後、救済処置がとられ、罰金減刑や国で大口の仕事を頂く事もできました」
レンジャー連邦は大量の罰金刑が出ていたのだが、それの対応の目処がたったようである。
本当に嬉しそうに語る萩野むつき。
 ドランジ:「ああ」
 ドランジ:「良かった。ヤガミから聞いている」
すっとドランジは屈むと、ハンカチを取り出し地面に敷いた。
どうぞっと手で彼女に座るのを促す。
このカップル、身長差30cmオーバーである。
ずっと見上げて喋る彼女に対する優しさのようである。
素直にありがとうと言って座る萩野むつき。ドランジも腰を下ろす。
しばらくの間、談笑する2人。

 ドランジ:「……」
ふと、ドランジは彼女が横に置いた箱に気づいた。結構大きな箱だ。
 ドランジ:「その箱は?」
 萩野むつき:「結果オーライ!ですよ!あ、今回夜明けの船に行く事にしたので、お土産と思って。」


メンテ
萩野むつき様へのss(2時間目) ( No.9 )
日時: 2007/12/12 00:57
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワ

思わぬ展開に固まってしまった萩野むつき。

 エリザベス:「なんだいなんだい。ドランジめあてかい?」
 萩野むつき:「そうです!(@@」
 ぐるぐるぐるぐる

ぐるぐるしていたとは言え、思い人であるドランジの前での告白…
まさに顔から火が出る気分とはこの事である。
あまりの恥ずかしさに頭を抱えて叫ぶ萩野むつき。
エリザベスは、ふぅーっと息を一つ吐いた。

 エリザベス:「ドランジ、ちょっと私の部屋から煙草もってきな」
 ドランジ:「ん?」

いいから行きな!しっしっと手で追い出され、ブツブツ言いながら出て行くドランジ。

さて、部屋にはエリザベスと萩野むつきの2人だけである。
 エリザベス:「ま、ちょっと座りな。」
エリザベスがソファーをぽんぽんっと叩く。
興奮して立ち上がっていた萩野むつき。ポフッと座る。
 萩野むつき:「艦長、取り乱してしまってすみません」
恐縮して身を縮ませる萩野むつき。まだ頬が赤い。
 エリザベス:「いや、別にかまわないさ。私の若いころもそうだった。相手が鈍すぎて、ダメだったけどね」
ふっと懐かしいものを思い出したかのように目が優しくなった。
 萩野むつき:「うまくいかないものですね、すごく頭の中が変になってしまいました」
 エリザベス:「本気かい?」
 萩野むつき:「はい」
エリザベスからの視線をまっすぐ見返す萩野むつき。その瞳に嘘偽りはない。
 萩野むつき:「私はドランジさんが一番好きなんです」
きっぱりと気持ちを告げる。本当の気持ち。大切な気持ち。
その言葉を聞き、口元をほころばせるエリザベス。目が優しくなっている。
 エリザベス:「どれくらいだい?」
 萩野むつき:「ふふふ、気持ちはサイズではかれるものじゃ無いです、そのぐらい、ですかね」
最後になって少しだけ照れた。
 エリザベス:「結婚するくらいかい? それとも、そこまではいかないくらいかい?」
エリザベスがさらに問う。娘の事が気になる母の顔といった感じだろうか?
 萩野むつき:「ずっと、一緒にいたいです、無鉄砲な私の後ろを守って欲しいです、そうなったらすごく幸せ」
 エリザベス:「籍をいれるほどじゃないと」
ふふ〜ん?と言った感じのエリザベス。あ、少し意地悪っぽい表情になった。
 萩野むつき:「うまく言えないや、籍は、ドランジさんが望むなら、断る理由は私にありません」
 エリザベス:「へえ」
エリザベスはその答えに微笑んだ。その気持ち、大切にしなよとでも言うように。

 エリザベス:「艦内放送一生懸命聞いているドランジ、どうだい?」
ニヤリッと笑うエリザベス。
座ったまま固まる萩野むつき。
 萩野むつき:「うあー恥ずかしい!恥ずかしいったら!ってえええええええええええ!」
ぎゃーーーーーーーーーーーーーー!

  大  絶  叫  !!

再びぐるぐるし始める萩野むつき。
エリザベスは娘のそんな姿を見てニヤニヤ笑っている。
 エリザベス:「いや、進展させてやろうと思ってね」
 エリザベス:「いい手だろ?ドランジもそんなにいやがっちゃいないさ。ただまあ、古い奴だから結婚願望がね」
そう言うとエリザベスは、がははははっと豪快に笑った。
 萩野むつき:「ど、ドランジさんはどこですか!」
ぐるぐるモード再び!恥ずかし過ぎて半泣きである。
 エリザベス:「私の部屋で煙草とって、そこで会話が流れてるのをきいてぶったおれてるあたりかねえ」
 萩野むつき:「あわわ、艦長ー!、でもありがとうございます、行って来ます!」
そう言うが早いか、ダッシュで飛び出した。
 エリザベス:「がんばれー」
その背をエリザベスからの応援の声が見送った。
 エリザベス:「(ふふっ…若いってのはいいねぇ。)」
1人残されたエリザベス。
2人の行く末に祝杯でもあげるかねぇと土産の酒を見ながらニンマリと笑った。

一方、夜明けの船の通路を駆ける萩野むつき。全力疾走である。
おちつけー、おちつけーと心の中で念じながらも顔は真っ赤で火が出そう。涙も出そう。

ドンッ!!

 萩野むつき:「ふぎゃ!」
誰かにぶつかった。吹っ飛ばされそうになるのを手を引かれて支えられる。
ぶつかった相手はドランジであった。
 萩野むつき:「ドランジさん…、うあ、き、聞きました?よね」
ごにょごにょごにょ…と言葉が尻すぼみに小さくなる。
 ドランジ:「い、いや、なんのことかな」
ドランジは目一杯視線を反らしている。彼の頬も少し赤くなっているように見える。
 萩野むつき:「私の気持ちです、聞いて無くても、これだけは言わせて下さい」
 ドランジ:「イエスだ」
女が言う前に男は答えた。
 ドランジ:「自分は、その。貴方のことが嫌いではない」
照れながらも、誠実に…心を込めて答えた。
 萩野むつき:「はい、はい(泣き」
涙がこぼれた。気持ちが通じている…それがわかった。
 萩野むつき:「私の方は『大好き』ですけどね、一番一番大好きです」
こぼれる涙を指で拭いながら、ニッコリ笑った。
 ドランジ:「あー。いや。その」
 ドランジ:「同じだ」
2人して照れながら手を繋ぐ。手のひらから相手のぬくもりが伝わってくる。
そのぬくもりが幸せだと感じる。

 萩野むつき:「私、すごく無鉄砲で、慌て者で、体弱いですけど、どうぞ、よろしくおねがいします」
ぺこりっと頭を下げる。
見上げると見下ろすドランジと目が合った。青い瞳が優しい光を湛えている。
 ドランジ:「自分は、なんの芸もない」
 萩野むつき:「芸がなくても人は生きて行けます、それに私にはあなたは素敵な人だから!」
 ドランジ:「誰にでも素敵な人物になりたいものだ」
 萩野むつき:「ふふふ、大変ですよ、きっと。でもハードル高い方がやりがいあります、だからドランジさんは、もっと素敵になれます」
ニッコリ笑う萩野むつきにドランジが微笑む。
 萩野むつき:「えっと、困ってます?」
 ドランジ:「いや。幸せだったが」
その言葉を聞き、笑顔が浮かぶ。輝くような笑顔が。

 ドランジ:「実際のところ、貴方を抱いてどこかに走りたいところだ」
 ドランジ:「歓声をあげて」
そう言って少しだけ背を屈めるドランジ。視線を合わせる。
 萩野むつき:「じゃあー、ハンガーデッキにつれていってもらえませんか?」
 萩野むつき:「歓声あげて!」
手を伸ばす。手が…頬に触れた。
ドランジは照れている。目を瞑って深呼吸した後、微笑んで貴方を大事そうに抱き上げた。
すごい爆発するような声をあげると、喜びを全開に走りだす。
お姫様抱っこのまま、首にぎゅーっと抱きつく萩野むつき。
彼女もドランジと一緒になって叫んだ。
満面の笑みの2人が夜明けの船の通路を駆け抜けていく。

幸せはそこにある。確かにある。
それは…単純な事なのかも知れない。
難しく考える必要も…ないかも知れない。
好きな人がいて、心が繋がっている…ただそれだけで2人は今、幸せなのだ。

fin
メンテ
高渡さまへのss ( No.10 )
日時: 2007/12/16 18:58
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワ

>依頼者名: 高渡@FEG
>イベント:
>2007/10/26
>参加者
>高渡・川原雅・風野緋璃・あやの・K2・あおひと・松井・悪童屋
>玖珂晋太郎・玖珂光太郎・松井総一郎・スイトピー・時野健司・蒼の忠孝
>
>イベントログ: >http://tkt.lix.jp/10/20071026.txt
>注文制作物:イラストSS 3点ずつ
>指名製作者:自由枠
>要点:
>・2ゲーム目の「船に、場面が戻る。」まででお好きな場所

受注させていただきました。
よろしくお願いいたします。 m(_ _)m ぺこり

>登場人物紹介
○高渡@FEGさん
今回の依頼人さま〜。
にゃんにゃん共和国の大国、FEGの技族統括さん。
肩書きが示すように、すんごい絵の上手い方デス。
パペットで登場する事もありますが、活発そうな本体もちゃんとある。
玖珂 晋太郎FANとしても有名な方デス。

○時野あやの@FEGさん
にゃんにゃん共和国の大国、FEGの技族統括補佐さん。
こちらも肩書きが示すようにすんごぃ絵の上手い方。
ポニテが似合う可愛らしい方。
源 健司FANの方らしいデス。

○蒼のあおひと@海法よけ藩国さん
にゃんにゃん共和国の大国、海法避け藩国の技族さん。
ほんわかした癒し系のイラストを描く方。
親父とマッチョとひげをこよなく愛する方らしいデス。
善行 忠孝を攻略〜の方。

○健司(ACE)
PS2ゲーム ガンパレード・オーケストラ 緑の章の登場人物。
グリンガムと言う名の雷電(動物兵器@合成獣?)の主。
喧嘩ぱやくガキ大将。不良と言う人もいるが、心にちゃんと芯がある…そんなイメージの人。

○光太郎(ACE)
シューティングゲーム 式神の城シリーズの主人公。
青く輝く拳を持ち、式神を操る少年。
とにかく元気!後先考えずつっ走る…そんなイメージの人。

○晋太郎(ACE)
光太郎の兄で式神の城2に登場の人。
神出鬼没にして、謎の多いお兄さん。
すごく強くて、弟”には”優しい…そんなイメージの人。

○善行 忠孝(ACE)
PS1ゲーム ガンパレード・マーチに登場するキャラ。
PS2ゲーム ガンパレード・オーケストラにも登場。
ひげ、眼鏡、半ズボン、生足、すね毛…特徴はこんな感じ?
戦闘では鬼善行と呼ばれる無敵の指揮をする人。
いろんな意味で”大人”…そんなイメージの人。
メンテ
高渡さまへのss(2ゲーム目) ( No.11 )
日時: 2007/12/16 18:19
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワ

夜明けの船の中が重苦しい雰囲気に包まれていた頃、一方小笠原は夜の帳が辺りを包もうとしていた。

海岸に残ったのは…
健司・あやの・光太郎・高渡・蒼のあおひと・善行忠孝の6人である。
その海岸で、健司と光太郎がにらみ合っていた。

まさに  一  触  即  発  である。

その距離たるや僅か1cm。互いの目と目の間で火花が散っているような?そんな気がしないでもない。
 時野あやの:「ちょっ!二人とも!!」「喧嘩はだめだよー!」
2人の様子をハラハラと見ていたあやのが2人を止めようと飛び出した。
そして…つまづいた。
 時野あやの:「え?あ、きゃっ。」

ドンッ!

軽くぶつかり、健司を押してしまう。
しかし、1cmの距離である。
何が?互いの距離が。
誰の?健司(男)と光太郎(男)の距離が。
………
……

あやのが押したせいで二人はキスした。
互いを見詰め合う2人の男…ではなく、にらみ合ったまま固まった2人の男。
 高渡:(見ないふりがやさしさだろう)
 時野あやの:「ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」(明後日の方向を見ます)
 蒼のあおひと:「な、なんだか…見てはいけないものを見てしまった気が…」(視線そらせ
無言で視線をそらす者、声にならない叫びをあげる者、呆れかえる者、
3者3様の反応ながら、3人の女性人はそろって視線をそらせた。それが優しさであるかのように。

健司は死んだ。光太郎も死んだ。



   GAME    OVER



にはまだ早い!
魂が抜けたのかのように崩れ落ちる2人。漫画的表現をするなら白髪になって燃え尽きた感じだろうか?
 時野あやの:「わわわっ!!し、し、しっかりーー!!!!」
慌てて健司を抱き起こすあやの。健司は白目をむいている。
膝まくらをして介抱しようとする…と、
 忠孝:「いいじゃないですか。男同士だし」
サラリと善行がヒドイ事を言った。しかし、彼に悪気などない。素で言ったのである。
 高渡:(そっと濡れタオルを渡してあげよう ふたりに)
華麗に聞いてないふりをする高渡。
 蒼のあおひと:「い、いえ、男同士だからこそ、精神的ダメージが大きいのではないですかね(苦笑)」
冷や汗を流しつつも
 忠孝:「私は気にしませんが」

   忠孝、変  態  !!(ドーーーン!)

まるで大見出し付で登場したかのように存在感を放つ善行忠孝。夢の20代(端数切捨て)はダテじゃない!!

その時、突如空中に晋太郎が現れた。宙に浮かんでいる。
 高渡:「おかえりなさい」
ぱぁっと輝くような笑顔で駆け寄る高渡、9時間ぶりに思い人に会えたのだ。
 晋太郎:「ごめん、食がきていた」
 高渡:「しょく?」
聞きなれない言葉に???とクエスチョンマークが浮かび上がる。
 晋太郎:「朔ではきかないんだよ。それはともかく、どうだったの?」
晋太郎に聞かれ、スイトピーの容態を聞くため夜明けの船へと行った仲間に連絡をとる高渡。携帯をピポパッと操作してみる。

 高渡:「はい。身体の機能は大丈夫だそうです…でも死んでると。魂がないって」
かくかくしかじかーと聞いた内容を説明するが、どうやら「迷宮に同じ名前の人がいる」との事である。
しかもどうやら、戦死しているらしい。
 高渡:「そんなっ!」
 蒼のあおひと:「戦死って一体なにが?」
 時野あやの:「・・・・・!」
一同、思わず言葉を呑む。
 晋太郎:「38階で、死亡している。間違いない」
再び告げられた絶望的な現実…夕闇に続き、心にも暗い影が降りそうになる。
 携帯電話:「…しもし…もしもし…」
高渡の携帯から男の声が聞こえてきた。スイトピーの守護者、悪童屋である。
どうやら彼は晋太郎から詳しく話が聞きたいようであった。

一方…
 時野あやの:「戦死だなんてそんな・・・・」(健司のほうを見つつ少し涙を目に溜めます)
思わず涙がこぼれそうになるあやの。
健司の方を見ると彼も涙目だった。しかし、彼は別の意味で…である。
男同士のキスのショックより立ち直りつつある彼。
 健司:「(恋人見つけてキスしよう…)
ぼそりっと呟いた。
あやのはそれを聞いてしまった。聞こえてしまった。
彼女はくすっと微笑むとキスをした。軽く、唇が触れるか触れないか…そんな感じの。
膝まくらされた健司、大きく目を見開いた。驚いている。
 健司:「ば、ばか。お、俺はじめてだぞ」
健司は絶望した。ぷいっと顔を背ける。
彼には彼なりの”ふぁーすと・きっす”に対するロマンチックなシチュエーションがあったらしい。
時野あやの、一大決心!
ではもう一度…今度はちゃんとキスを…。
健司の顔を真正面から見つめる、目が合った。
  ドキドキドキ…
ボッと頬っぺたが熱くなる、でも照れちゃダメだ。照れちゃダメだ。
少しずつ近づく2人の距離…
健司はあたふたしていたが、受け入れた。

一方、いちゃらぶオーラ放出の2人以外は…
光太郎、死んだふり…
あやのと健司を見ないように背を向けている。その背中が泣いている?
 光太郎:「(お、俺だって…俺だって…相手さえいりゃぁ…)」
 晋太郎:「僕がしてあげようか。コウ」
輝く笑顔の晋太郎。心を読んだのだろうか?
 光太郎:「兄貴、それ多分、全部違うから」

 蒼のあおひと:「面白い人たちですねー(笑)」
にっこりと善行忠孝に笑いかけるあおひと。
 忠孝:「われわれも」
なにかのスイッチが入ったかのような善行忠孝。
すっとあおひとの手を握ると、抱き寄せた。きつく抱きしめる。
 蒼のあおひと:「狽ヲっ?!え、えーっと……はい」(真っ赤になってぎゅーします)

 高渡:「(はれんちだ…)」
周りの破廉恥に気付いて顔を真っ赤にさせながら、ちろりっと晋太郎の方を見やる。
目の前では2組のカップルが”いちゃこら・らぶらぶモード”全開で抱きしめあっている。
 晋太郎:「いいね。恋人達って」
その光景の中、にっこり笑う晋太郎。
 高渡:「(じーっ)」
高渡、熱視線maxである。
自分も抱きしめて貰いたいなぁ…いや、突撃して抱きつくべきか?と悶々としている。
 光太郎:「兄貴も恋人つくれよ。そこにいるやつ以外で」
じろりっと高渡の方を見る光太郎。この上、晋太郎と彼女までがいちゃこらしだしては、彼1人蚊帳の外である。
高渡、なんだか勝った顔を光太郎にむける。にやりっと口元に笑みがひろがった。
突撃ダッシュしようと身構えた彼女の視界…そこに映ってしまった。1組のカップルの姿が。
彼女は見てしまった。見てしまったのだ!そのカップルを!!

 高渡:「(は、はれんちだーっ!!)」

声にならない声で叫ぶ!
なにを見たのかは高渡さんのセリフで想像してください。
ああ、世界は”らぶ”で溢れている…。

fin
メンテ
嘉納さまへのss ( No.12 )
日時: 2007/12/17 20:51
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワ

>依頼者名: 嘉納@海法よけ藩国
>イベント: 純子さん11月29日 10月23日 9月25日 11月22日
>イベントログ: 
>http://80052585.at.webry.info/200711/article_4.html
>注文制作物:イラスト各ログにつき1ずつ

について受注させていただきますた。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m ペコリ

>登場人物紹介
○嘉納@海法よけ藩国さん
http://eyedress.at.webry.info/200701/article_3.html
海法よけ藩国の摂政さん。
参謀、法官、星見司と多数の資格を持つお方。
現在は”法官”の職業4アイドレスを着ているもよう。

○純子さん(NPC ACE)
http://0bbs.jp/y-d/img0_217
鍋の国の摂政さんの娘さんらしい。
悪漢に拉致られかけてた所を嘉納さんに救われたらしいデス。
ニコニコと良く笑う娘さん。
あまり自分の意見や感情を強く表す人ではないっぽい?
メンテ
嘉納さまへのss(11/29分) ( No.13 )
日時: 2007/12/22 01:17
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワ

船着場に1組の男女がいる。
男の名は嘉納。海法よけ藩国の摂政である。
長い髪を後ろで1つに纏めた独特な髪型に、ラフな服装というこの眼鏡青年はにっかーと女性に笑いかけた。
 嘉納:「うーいす、今日は旅行っす、この前は大変でしたから二人でだらだらしましょう!」
裏表のない彼の笑顔を向けられた女性、名を純子と言う。
なんでも鍋の国の摂政の娘さんだとか?
ある者は彼女の周りには風が吹いていると感じると言う。
春の爽やかな…そよ風のような風を。それは彼女の発する雰囲気なのかも知れない。
純子はにこにこと笑っている。いつものように屈託のない笑みで。
そしてふと、上を見た。視線の先には黒い雲…久しぶりにまとまった雨が降りそうな天気のようである。

 嘉納:「あ〜、雨降りそうかな?一応、傘でも買いに行っときます?」
嘉納の言葉ににこにこと笑う純子さん。異存はないようである。
ど〜こかに売ってそうな店!ないかな〜と2人並んで歩く。
道を行くすがら、空を飛ぶ鳥、道路を横切るカニ…と目に映るもので話し掛ける…が、
 嘉納:「(え〜とえ〜と…手とか握っても、いいかな?)」
心の中で邪念と葛藤していた。ちろりと彼女の方を見やる。
隣を歩く彼女はいつもどおりの笑顔である。
嘉納の視線に気づいた。にっこりと笑う純子さん。
 嘉納:「(ぼっ!!)」
頬が熱く感じた嘉納、照れ隠しにぽりぽりっと頭をかいた。
言葉に出さなくても心は通じている…2人を見ているとそんな気さえしてくる。

 嘉納:「あ、あの店に入ってみましょうか。」
前方にコンビニを発見!なんと島、唯一のお店らしい。
 店員:「へいらっしゃい!(重低音)」
いかついおっさんが店番をしていた。ひげの似合うムキムキダンディなおっさんだ。
 嘉納:「えーと、かさかさ(ごそごそ」
 店員:「2にゃんにゃんだよ(重低音)」
 嘉納:「じゃあ、一本で」
嘉納は傘を1本だけ買った。さて、船着き場に戻ろうかな?と外に出ると…

  ドザーーーーーッ!!

雨が降っていた。どしゃ降りである。
 嘉納:「はっ、純子さん!?」
視界に映った純子さんはずぶ濡れになっていた。外に立って待っていたせいで。
どうやら、傘を買っている間に雨が降り出してしまったようだ。
嘉納がダッシュで駆け寄ると純子は笑った。
 嘉納:「純子さん、ごめんなさい、店の中で待てばよかったですね(あわてて傘開いて入れます」
心配気にする嘉納。
彼女は心配いらないと言うかのように笑いかけると、濡れた前髪を指で絞った。
髪を伝って雨が雫となって落ちる。
 嘉納:「風邪引いちゃうから、一回着替えを探しましょう(色っぽいとか思った自分をあーあー」
少し顔を赤くしたが、すぐに頭を切り替える。
 嘉納:「え〜とえ〜と、なにか着替えっと…」
きょろきょろと辺りを見回すと服屋を見つけた…が、あ、サイズとかどうしよう?
(サイズ…その言葉が嘉納の心を躍らせたってなぐあいにそこらの樹に頭打ち付ける)
 嘉納:「えーと、学校にジャージがあるので、とりあえずそれで」
おでこを赤くさせながら爽やかに笑う嘉納。自然に手を握れた。

雨の中を歩く2人の姿。傘は1つ…。
俗に言う”愛々傘”である。
 嘉納:「(あああー、邪念に負けたまたまけた<傘一本
と心の中で叫ぶが、言葉とは裏腹に幸せを感じる…男とは因果な生き物である。
しかし、2人で入るには少しばかり傘が小さすぎたようである。
 純子:「…くしゅん。」
手を繋いで歩く純子がくしゃみをした。雨にずぶ濡れになって少し寒そうである。
 嘉納:「む、すみません、失礼」(おんぶして、純子さんに傘もってもらいます
嘉納は背を屈めると、背中に純子を乗せた。

  密  着  !

 嘉納:「(天にも昇る気持ちとはこのことかぁぁぁっ!?)」
彼女の濡れた服から染み出る雫が背中を濡らしたが、不謹慎にもいつも以上にそばにあるその距離感に感動した。

  テンション上がった! テンション上がった!!

雨の中、彼女を背に乗せ走りだす。純子さんが、きゅっと首にしがみつく。
その細い腕、背中に感じるぬくもり、抱きつかれてるという事実…
 嘉納:「(うおおおおっ、時間よ止まれぇぇぇええええっ!!)」
ハイテンションボーナス、発動!!ああ…男とは単純な生き物である。

学校の校門まで純子さんを背に乗せ走ってきた嘉納。
今の彼は”幸せテンションmax”である。疲れなど感じず走ってきた。
しかし、彼が見たのは門の前にかかった休校日の看板。
 嘉納:「あら、どうしましょうか?純子さ…ん?」
はたと我に返り、門を乗り越えちゃいます?と聞く彼はそこで彼女が震えている事に気がついた。
雨に濡れた服がぴったりと身体に張り付いている。そのせいで体温を奪われてしまったようだ。
 嘉納:「大丈夫ですか、純子さん。」
嘉納は着ている服、上着を脱ぐと彼女に羽織らせた。
少しましになったのか、にっこりと笑う純子。しかし、いつもの笑顔よりは弱々しく感じる。
 嘉納:「(休校日って事は部室の鍵もかかってるかもだなぁ…)やっぱり服屋で服買いましょう。」
言うが早いかまた駆け出す嘉納。先ほど駆けてきた道を再度駆け戻る。
さすがに女の子を背負って往復ダッシュするのは辛い…が、彼は歯を食いしばって駆けた。
好きな女の子のピンチなら即断即決、限界突破!それが彼、嘉納と言う男なのである。

道を駆け戻り服屋へと着いた2人。女の子を背負ったまま店に駆け込んだ。
 嘉納:「店員さん、とりあえず、この子が風邪引いてしまうので服を。えーと、サイズですが、純子さんいくつですか?」
入るなり大声で叫ぶ嘉納。すぐに店員がタオルを持ってやって来たが、純子さんはにこにこ笑うだけで返事がない。
サイズというのを自分でもよく知らないようだと思った嘉納は、店員に似合いそうなサイズを見繕って貰うことにした。
 嘉納:「雨、初めてなんですか? 純子さん(ハンカチとか探しますー」
そう言いながら純子の髪を店員から受け取ったタオルで優しく拭いてあげる嘉納。
雨に濡れてぴったりとなっていた髪が柔らかさを取り戻していく。
 嘉納:「(純子さん、綺麗だなぁ…)」
店員に連れられ楽しそうに服を選ぶ彼女の笑顔を見て、自然と自分の頬も緩んでくる。

服を何着か選んだ彼女は嘉納の方を見てにっこりと笑った。試着したいようである。
 嘉納:「どうぞどうぞ、試着したら見せてくださいねー」
試着室へと消えた彼女を待つ男。心はドキドキのワクワクである。
しばらくして出てきた純子さん。
 嘉納:「おおおおおー、カジュアルもいかすー!(ぐらぐら」
思わず感嘆の声をあげてしまう嘉納。
彼女の着替えた姿は、長いTシャツの上にデニムの上着。
短めのデニムスカートからハイソックスが可愛らしく覗き、また、頭に巻いたバンダナがカラフルに目を引く。
 嘉納:「ナイスセンスっですです、バンダナとかすごいっす、可愛いー(大喜び」
大絶賛する嘉納。事実、彼女は可愛かったのだから正直な反応である。
喜ぶ彼の姿に純子はにこっと笑った。顔が赤い。

 嘉納:「えーと、まずはそれと。他にもきてみますか?(たのしそうでいいなあ」
楽しそうに服を選んでいた純子さんを見ていると自分まで楽しくなってくる。
もっと彼女の笑顔が見たい…そう思った嘉納は他の服も試着してみない?と勧めてみた。
 嘉納:「がんがんいきましょう、時間と幸いにもお金はあるある(応援」
純子さん、迷っている。でも満更でもなさげである。
応援を受け、すぐに別の服を選び始める彼女。
やはり女の子、ファッションに興味あったのかも知れない。
再度試着室へと消えた純子さん。
しばらくして出てきた彼女、今度はタイトスカートにハイヒールだ。上着は肩にさげている。
 嘉納:「おうはああ!(ノックアウトされた」
派手に倒れる嘉納、しかし親指だけが力強く天を向いていた。
にこにこと笑いながらも恥ずかしそうに帽子をかぶる純子さん。
 嘉納:「いいっすいいっす、純子さんの知性がばんばん伝わって美しいっすいやはあー!」
べた褒めに褒めて褒めて褒めまくる嘉納の目の前で純子はよろけた。
 嘉納:「わわっ…と、ハイヒールはなれないとあるけませんもんね」
慌てて立ち上がり彼女を支えると、目が合った。見つめあう2人…。
純子さんは顔を赤くさせたまま、視線をそらせた。照れ隠しなのか?また着替えようとしているようである。
 嘉納:「つぎーつぎー、純子さんのいいところー、もーっと、主に俺が!みてみたいー」
こちらは照れ隠しどころか正直な気持ちを声に出してはしゃぐ。
小笠原にて開かれた2人だけのファッションショー。
外に降る冷たい雨とは対照的に、店の中では暖かな空気が流れていた。

fin


*****

こっから先は秘宝館には公開は無しでw
(ちょさくけん こわい…)






作業中に聞いていたBGM 「メルト@男性ver」(良い歌だったんで宣伝w
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm1754685
恋してる方は女性も男性も頑張ってもらいたいもんデスw
メンテ
東西天狐さまへのss ( No.14 )
日時: 2007/12/22 10:33
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワ

ご指名いただき ありがとうございます。

>依頼者名: 東西 天狐@akiharu国
>イベント: 12月9日 結城火焔
>イベントログ:http://www35.atwiki.jp/mariari/pages/39.html
>
>注文制作物:イラストSS各1点ずつ
>
>状況と会話(イラストの場合、ログのどの部分がいいか等)
>えーあーものすごい情けないのですが2時間目のシーンでお願いします・・・

について受注させていただきます。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m ペコリ

>登場人物紹介
○東西天狐@akiharu国さん
akiharu国の吏族さん。
akiharu国と言えば、ドラッグ特化からの派生”竪穴に封じられし化け物”
…ではなく、
医者で風紀委員で生徒会役員のアイドレスを着用している方。大の健康マニアで、隠れマッチョ。
周りにもトレーニングを勧めて回るゆえ、一部の国民に恐れられている?

○結城 火焔(ACE)
PS2ゲーム ガンパレード・オーケストラ緑の章に登場のキャラ。
天下無敵のすーぱぁぁぁぁぁ・がぁぁぁる!!美少女w美少女w
横ポニテな髪型も似合ってるチョー健康的元気娘。熱血っ!!
「コガ」と言う名の妖狐タイプの雷電(合成獣)に乗り、巨大な青竜刀を手に戦う山岳騎兵。
…美少女ハンターでもあるらしい。
メンテ
東西 天狐さまへのss(2時間目) ( No.15 )
日時: 2007/12/29 10:20
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワ

キ〜〜〜ン コ〜〜〜ン カ〜〜〜ン コ〜〜〜ン♪
午前の部の授業終了の鐘が鳴る。
生徒たちにとっての楽しみのひとつ、お昼休みの始まりだ。
机を寄せ集まって弁当を広げる女子…
連れ立って食堂へと向かう男子…
購買へ人気のパンをgetしに向かう勇者…
腕組んで何処かへ消えるカップル…
なかなか賑やか、騒がしい。ああ、青春の香りがする…である。

そんな中、東西 天狐は勢い良く席を立った。
目指すは思い人、結城 火焔の下へ!
 天狐:「(前は逃げられたけど…こんどは!!)」
火焔が逃げるよりも先に、素早く、と昼休み開始の鐘が鳴る何分も前からタイミングを計っていたのだ。
 天狐:「結城さん」
思い切って声をかける天狐。
 火焔:「……」
火焔は無言で彼を見た。
 天狐:「結城さん、いや、結城火焔。君に勝負を申し込む。どうか、うけてほしい」
すっと火焔の瞳が半目になる。冷たい目線だ。
 火焔:「喧嘩は嫌いなの」
うぐっと一瞬言葉に詰まりそうになる天狐。
 天狐:「ケンカじゃない!」
 火焔:「ここではやめて」
心の中の思いを目に、まっすぐな視線で見つめたが火焔は拒否した。
じゃぁ場所を変えて…と提案するも食事がしたいのと言われて固まる天狐。
火焔の表情を見るに段々と機嫌が悪くなってきているのがわかる。

 火焔:「私の事、少しでも考えてくれている?」
半目でじと〜っと見られる。ああ、不信の眼差しは痛い…。
 天狐:「…すまない」
 天狐:「また、先走った」
ずーん…と肩を落とす天狐、無言の彼女を前に猛省している。
 天狐:「食事、ですね。確かに、俺も腹が減って気が短くなったかもしれない」
段々、最初の元気がなくなってくる…
本気で凹んだ彼は、頭を冷やしてきますと立ち去った。
 
廊下に出た彼は洗面台で顔を洗っていた。
 ザバザバザバ…
 天狐:「(おちつけ、おちつけ)」
すっすっはー、すっすっはーと深呼吸をして呼吸を整えると彼は教室へと戻った。
こそ〜りと扉の辺りから中を覗き見る。
当然、視線は結城 火焔をロックオンである。
彼女は友達と話している。
会話に割って入ろうか?どうしようか?と悩みながら、とりあえず自分の机へと戻った。
戻った…が、席に座った途端、頭を抱えて突っ伏した。
 天狐:「(バッドエンドしか浮かばねぇ…)」
orz
教室の一角に絶望の夜の闇が浮かびあがる。
ちらちらと火焔の様子を見ながらも、声をかけるタイミングが掴めない…
悶々としている内に昼休みが終わりそうになる
その時、

   ガンッ!

火焔が笑顔のまま机を拳で叩いた!

思わず、ビクーン!と背筋が伸びる天狐。
なにやってんのよ、このヘタレ!と言われた気がした。
 天狐:「ああー、あああー、もう!」
考えるより先に、頭が計算するより先に、体が動いた。
気が付けば立っていた。
気が付けば火焔の手を取っていた。
そして、駆け出した。連れ出した。愛の逃避行!(違っ)

場所かわって屋上。
時間はもうすぐ昼休み終わる、午後の授業直前である。
なのに、周りには野次馬の山、山、山!
ギャラリーたくさん、てめぇらちゃんと勉強の用意しろっ!である。
さて、天狐に連れ出された火焔、腕を組んで仁王立ち。
正気に返った天狐、あまりの事態に天を仰いではははーと笑いたくなった。
 天狐:「もうなんか、いろいろほんとうにごめん。俺のわがままで」
 天狐:「これで、最後にするから」
一言一言かみ締めるように言葉を発する。
 火焔:「なに?」
じと目の火焔は天狐の言葉を待っている。
 天狐:「一目ぼれだったんだ」
 天狐:「どうしたらいいかわからないんだ。」
ぽつぽつと言葉をつむぐ、心に浮かぶままに…。
野次馬がざわざわと騒ぎ出した。誰かのがんばれ〜っとの声が聞こえた。
 天狐:「もう、俺は嫌われてしまってるかもしれないけど、」
いったん言葉を切って天狐は火焔を見た。まっすぐ、彼女だけを。
 天狐:「それでも結城火焔、君の事を好きなんだ」
周りの野次馬からおお〜っ!と歓声があがった。告白だー告白だーとの声も聞こえた。
 天狐:「迷惑だって分かってる。この間も、今も」
 火焔:「コガ!」
 天狐:「頼む」
天狐の告白の間を割って火焔の声。
指示を受けたコガが野次馬を倒し始めた。冷やかし、イクナイ!

しばらくして静かになる一帯。
目が点に鳴る天狐。
ひゅるりら〜…と風が吹いた。
 天狐:「…えー。と…そっか、ありがとう」
いきなりコガが暴れ出したのには驚いたが、真面目な話を邪魔されるのが嫌なんだと思った。
 火焔:「話を続けて、出来れば面白く」
うなずく天狐、深呼吸しながら心を落ち着かせていく。
鐘が…鳴った。昼休み終了の鐘が。

 天狐:「俺は、速くないし。」

 天狐:「心も鈍いけど」

 天狐:「結城火焔を好きな思いだけは絶対に絶対だから」

 天狐:「好きです、好きです、好きです。もう頭がおかしくなるくらいに」

 天狐:「だから、君の言葉が聞きたい」

火焔は、もっと面白いことをいってと言った。
女の子にとって一生の問題なんだからとも…
たしかに誰かを好きになるってことは大変な事である。
また、雷電に育てられて彼女は情が人一倍深いのかもしれない。それゆえの言葉なのかも…

 天狐:「泣いてたらどこにいても全力で駆けつけます!笑ってくれるならどんなことだってやる!」

 天狐:「一生毎日好きです、愛してるって言います」

静まり返った学校の屋上で、不器用な男の愛の告白…。
それを静かに聞く女。

 天狐:「俺はバカだから」

 天狐:「なんていったらいいかわかんないから」

目がぐるぐる、動悸も早くなってくる、握り締めた手に汗も滲む
それでも、言葉を続けた。自分の気持ちを知ってもらいたい!ただそれだけでもいい

 天狐:「好きです、好きです、好きです、好きです、好きです」

 天狐:「晴れの日も曇りの日も雨の日も嵐の日も」

 天狐:「きっと世界中の誰より幸せだって言わせて見せるから!」

心からの真実の言葉。
不器用だから、不器用だからこそ嘘偽りのない真実の言葉が言える。
飾り立てたどんな言葉よりも 心に響く…言葉。
彼の決心とも言える言葉は、彼女へと届いただろうか?

 火焔:「30秒でギャグを言う、急いで」
東西 天狐、一世一代の愛の告白の返事は無茶なものであった。
 天狐:「あ、ああああ」
 天狐:「ふ、ふとんがふっとんだ!」
 天狐:「じゃないああああ」
 天狐:「大好きです!!」
突然のギャグ要請に頭が真っ白白のパニクルー。
orz
凹む天狐の姿に、火焔は少しだけ笑った。そしてコガに乗る彼女。
 火焔:「次はしっかりやるように。じゃ!」
そう言うと敬礼して屋上から飛んだ。コガが壁を蹴って走り、消えた。
既に見えなくなった火焔に向かって、わかったーーーー!!!!と叫んで返事する天狐。
火焔が消え、コガが消え、自由になった野次馬ズ…
彼ら彼女らから2人のために、おめでとうコールが巻き起こった。
祝福ムードに包まれる屋上で、照れる天狐。
彼と彼女の物語は、これからどうなるのだろうか?
まだ始まったばかり…2人の前途に幸多からん事を!である。

fin
メンテ
カイエさまへのss ( No.16 )
日時: 2008/01/04 22:44
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワ

>依頼者名:カイエ@愛鳴藩国
>イベント:バルク 9/25
>イベントログ:>http://idressplayer.at.webry.info/200709/article_3.html
>注文制作物:イラスト1点・SS1点
>指名製作者:イラストをあおひと@海法避け藩国さんにお願いいたします。
>      SSを 猫屋敷兄猫@ナニワアームズ商藩国さんにお願いいたします
>その他:イラストはどの場面を書いていただいても良いです。
>    SSはアナザーストーリーでも何でも、面白く書いていただければと思います。

について受注させていただきます。ご指名ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m ペコリッ

>登場人物紹介
○カイエ@愛鳴藩国さん
http://atpaint.jp/kayiekayie/src/OB1184429538809.jpg
わんわん帝国に属する愛鳴藩国の国民さん
はてない国人の国のため、火のような綺麗な赤い髪をしている
犬耳の可愛い犬妖精さんで、子供の不幸には怒りを覚える心優しい乙女
小笠原ゲームにおいては「ミーア」を名乗っている方

○バルク(ACE)
黒のオーマに属し副将である方
「黒にして黒曜」のオーマネームを持ち
剣よりも魔法に秀で、薬草にも詳しいらしい博学さん
黒髪・長髪・長身・黒づくめのハンサムさん
メンテ
カイエさまへのss(9/25日分) ( No.17 )
日時: 2008/01/04 22:35
名前: 猫屋敷兄猫@ナニワ

そよ風に吹かれながら1人の女性が丘に立っている。
名をミーア。赤い髪のはてない国人である。
彼女は優しい風をその身に受けながら、そわそわと落ち着きがない。
 ミーア:「(今日はバルク様と勉強会…今日はバルク様と勉強会…)」
しばらくぶりに会う思い人を待っているようであった。
…犬耳がぴくぴくっと動いた。
空中に黒衣の騎士が出現する。
 ミーア:「こんにちはバルク様ー」
喜びもあらわに笑顔で手を振るミーア。
バルクと呼ばれた黒衣の騎士は、優しく微笑むとうなずいた。地上へと降りてくる。

今日、彼女は小笠原で勉強会を行う気なのである。
以前聞いた薬草の話について興味を引かれたのだ。
講師は眼前のバルクと呼ばれる黒オーマの騎士。
魔術に精通した彼から薬草について教わろうと言うのである。
 ミーア:「鹿が食べる薬草ってなんだろう?と本を見たんですが、良く分からなくて」
 バルク:「では少し、歩きながら話しましょう」
優しい笑顔のバルク。彼に笑顔を返しながらミーアは彼の隣を歩く。
バルクに連れられるまま歩く間、バルクが迷宮へと赴いていた事を知る。
迷宮とは危険な場所…そう聞かされている。
私の傍にはバロやマイトがいますから大丈夫と言われても…やはり心配である。
恋する乙女、なかなか悩みは尽きぬものである。

 バルク:「さ、ここですよ」
しばらく歩いていた2人、バルクが立ち止まった。
少し離れたところに家が見える。どうやら農家のようだ。
バルク曰く役に立つ植物は、大抵住まいの近くに植えているか生えているものらしい。
バルクがひょいっと地面からなにかを掴み取った。雑草のように見える。
 ミーア:「これですか。この薬草は何に効くのですか?」
まじまじと興味深そうに見るミーア。
バルクによると、”葛”と呼ばれる薬草との事だった。
紫がかった花びらに、なんだか良い匂いもしている。
 ミーア:「きれいですねーそれにいい香り」
小さな花びらをつんつんと突付いてみるミーア。
 バルク:「蔓は、編んで入れ物などに出来ます」
     「木を枯らすのにも使いますね」
すらすらと様々な利用方法がある事を教えるバルク。さすがに博識だ。
袖に使われた装飾、食用、他にも利用方法があると再び歩き出したバルク。
付いていくとそこは、崖の上であった。10mほど下には家が見える。
 ミーア:「あんなところにお家が」
 バルク:「ここに植えてやれば、土壌の流出を防ぐでしょう」
     「1年もすれば崖全体が緑色になります。砂漠近くでは砂漠化を阻止するのにも使います」
葛は成長が早い。1年で数mの長さまで蔓が伸び成長する。
 ミーア:「植物の力ってすごいですね」
感嘆しきりのミーア。

勉強熱心に聞くミーアにバルクが微笑む。手招きした。
 ミーア:「はい、なんでしょう?」
バルクは背を屈めると、ミーアの耳元で葛の本当の名前を教えた。
魔術を使うものにとって名前とは大事なものである。
それそのものに”力”が宿っているとも言える。
 バルク:「そこに、実がなっています。いくつか貰っていくと良いでしょう」
バルクの指し示す先、1mほどの所に枝豆のような実があった。
 ミーア:「これも食べられるのですか?」
手を伸ばして取ったミーアは振り返ってバルクに聞いてみた。
 バルク:「名前を知るのなら、使えるはずです」
バルクはミーアから実を一つ取ると、育て。と言った。

   にょきにょきにょき…

またたくまに3mほどに成長する植物。
 ミーア:「わぁ!」
ミーアはその光景に思わず驚きの声をあげた。
 バルク:「この根は、あとで食べましょう。蔓はそう、よってロープにでもしますよ」
長く伸びた蔓に触れながらミーアの方へと振り返る。
ミーアが微笑むとバルクも微笑んだ。
 ミーア:「よ〜し、わたしも…育て!」
ミーアは手のひらの葛の実に向かって言葉をかけた。

   ぴょこっ!

芽が出た。
 ミーア:「きゃ!芽が出ましたw」
喜ぶミーアにバルクが微笑みかける。なかなか筋が良いと褒めた。
僧侶のアイドレスを着用しているからか、治療行為=生命の活性系には適正があるのかもしれない。
 ミーア:「よ〜し、もっと…育て!育て!!育てっ!!!」
ミーアがさらに言葉をかけると、手のひらの実がぷるぷると震えた。
そして…

   うぞぞぞぞぞ…にょきにょきにょきにょき!

一気に成長する植物。葛の蔓が何重にも伸びてミーアの眼前に緑の壁を造っていく。
ひえええええ!?っと小さな悲鳴をあげるミーア。思わずバルクの腕にしがみついた。
バルクは微笑みながらミーアの造りだした蔓の壁に触れると、鎮まれと言った。

   しゅるしゅるしゅるしゅる…

爆発的に成長していた蔓が縮んで…蔓は元の実に戻った。
 ミーア:「あ、ありがとうございます…。」
しがみついたまま、バルクを見上げるミーア。
彼女を優しく見下ろすバルク。
目が合った。
ぴーーーーっと火にかけられたヤカンの如く顔の熱が急上昇するミーア。
 ミーア:「や、やっぱりバルク様はすごいですね…あ、あの、バルク様にも苦手なものってあるのですか?」
照れながら問う乙女。しかし、バルクの腕にはしっかりとしがみついたままだ。
 バルク:「たくさん」
 ミーア:「たくさん?」
思わず聞き返してしまった彼女にバルクは笑って言った。
 バルク:「ええ。たくさんあります」
 ミーア:「例えば?」
思いがけない言葉に興味をひかれたミーア、さらに問う。
 バルク:「バロは苦手ですね」
ミーアは意外な感じと思った。バロとバルクは黒のオーマの大将と副将という間柄である。
主従を越えた信頼という繋がりを感じていたからだ。
が…
 バルク:「私の説教をよく聞きません」
この言葉にミーア納得。
 ミーア:「それは、心中お察しいたします」
そう言いながらバルクの顔を見ると、彼は微笑んでいた。
また顔が熱くなるミーア。恋する乙女はまこと難儀なものである。

 バルク:「そろそろ時間ですね」
バルクが目を伏せて呟いた。
ミーアが名残惜しそうにバルクを見上げる。
 ミーア:「戻られるのですね、迷宮に」
心配気に見上げるミーアに向かってバルクは頷いた。
 ミーア:「どうか、お気をつけて。バルク様…」
思わず涙が零れた…
 ミーア:「私は、ずっと、バルク様のことを思っています」
     「…無事に帰ってきてください」
零れた涙を指で拭いながら、にっこりと笑った。気丈にも…
 バルク:「薬草くらいで大げさですね」
 ミーア:「大げさでしょうか?」
迷宮は危険だ、それは知ってる。だからこそ心配する、身を案じる。
 ミーア:「私は貴方が好きですから」
そんなミーアの不安を払うかのように、バルクは微笑んだ。
 バルク:「はい」
どこまでも優しいバルク。ミーアのHeartはキュンキュン!である。
 ミーア:「あ、バルク様、ちょっと」
思い切った乙女の一代決心。心の中では精一杯の勇気をかき集めている。
バルクが近寄ってきた。唇を隠しながら。
 ミーア:「わは、おぼえてるんですね」
思わず吹き出して笑うミーア。
そして、輝くばかりの笑顔のまま愛しいバルクに抱きついた。

   ちゅっv

首にしがみついたまま、バルクのほっぺにキスする。
 バルク:「唇を押し付けるのが好きですね」
困ったように、しかし、どこか嬉しそうにバルクは笑った。
 ミーア:「おまじないです」
にっこりと笑うミーア。この日一番な幸せな笑顔だ。

恋する乙女のおまじない…

貴方を好きのおまじない…

再会のためのおまじない…

ず〜っと好き!のおまじない

fin
メンテ

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